「新潟の酒=淡麗辛口」。それは事実ですが、全部ではありません。新潟にも、ふくよかな甘口や旨口の酒はちゃんとあります。この記事では、辛口の本場で甘口・旨口を探す方法を紹介します。
「甘口」はどこを見ればわかるか
手がかりはラベルの「日本酒度」。マイナスに大きいほど甘口の傾向です(+が辛口)。ただし酸度との組み合わせで印象は変わるので、数字はあくまで目安。読み方の基本は「ラベルが読めると、酒選びは楽しい」で解説しています。
新潟で甘口・旨口に出会いやすい場所
- にごり酒・生原酒 — 冬から春の限定品に多く、米の甘みをそのまま感じられます。缶入りで有名な菊水酒造の「ふなぐち」は、濃厚な旨口の入門として手に入れやすい一本
- 純米の熟成タイプ — 常温や燗で旨味がふくらむ酒。「旨口」と書かれていたらこの系統です
- 貴醸酒・デザート系 — 一部の蔵が手がける甘口の特別な造り。酒屋で聞くのが早道
酒屋での聞き方
専門店で「新潟の酒で、甘めのやつありますか」と聞けば、店主は必ず何本か出してくれます。淡麗辛口の本場だからこそ、あえて甘口を造る蔵の一本には物語があるもの。地酒専門店の一覧から近くの店を探せます。
「辛口が苦手」な人への近道
実は、辛口が苦手という人の多くは「冷やしすぎた辛口」が苦手なだけ、ということもあります。同じ酒でも常温やぬる燗にすると旨味がふくらんで印象が変わるので、「温度で変わる日本酒」もあわせてどうぞ。
甘口を見つける早見表
| 手がかり | 見方 |
|---|---|
| 日本酒度 | マイナスなら甘口傾向(-3で穏やかな甘み、-10で明確な甘口) |
| 表記 | 「にごり」「原酒」「貴醸酒」「旨口」は甘み・コクの合図 |
| 季節 | 冬のにごり・春のうすにごりは甘み系が豊富 |
よくある質問
Q. 甘口=悪酔いしやすいって本当?
A. 俗説です。悪酔いの原因は量とペース。甘口は口当たりが良く進みやすいので、そう感じられがちなだけです。和らぎ水を挟めば同じことです。
Q. 料理に合わせにくくない?
A. デザート的に単体で楽しむほか、味の濃い料理(すき焼き・照り焼き)や、意外なところでチーズやバニラアイスと好相性。甘口には甘口の食卓があります。